Buy Box(カートボックス)とは、商品ページ右側に表示される「カートに入れる」ボタン付きの枠のことです。Amazonでは、同一ASINに複数の出品者が存在する場合、Buy Boxを獲得した1社だけがこの枠に表示され、大半の購入者がその出品者から商品を買います。
Buy Boxを取っている出品者が全体の80%以上の購入を独占するとも言われており、出品者にとっては順位以上に重要な指標です。どれだけ露出を獲得しても、Buy Boxが無ければ売上は激減します。
Amazonは複数のアルゴリズム要素を加味してBuy Boxの所有者を決定しています。主な評価基準は以下の7つです。
これら7項目の中でも価格と配送(FBA)が圧倒的なウエイトを持ちます。新品コンディションであれば、ほぼこの2つで勝敗が決まると考えて良いでしょう。
獲得したBuy Boxは永続しません。次のような要因で即座に喪失します。
Buy Box争いは価格戦争(レース・トゥ・ザ・ボトム)になりがちですが、Amazonは「最安値=Buy Box」という単純なルールではありません。例えば、FBA出品者が送料込み価格で数%高くてもBuy Boxを保持することは日常茶飯事です。これはAmazonが「顧客体験(配送速度・返品のしやすさ)」を評価に組み込んでいるためです。
極端な値下げ合戦に巻き込まれる前に、適正な利益率を保てる価格帯を保つ方が長期的には勝ち残ります。価格は重要ですが、唯一の武器ではありません。
FBA(Amazonフルフィルメント)はBuy Box獲得においてほぼ必須と言える要素です。Primeマーク、翌日〜翌々日配送、Amazonのカスタマーサポート、簡単な返品手続きなど、すべて顧客体験のスコアを最大化します。
FBA出品者とFBM(自己配送)出品者が同等の価格で並んだ場合、ほぼ確実にFBA側がBuy Boxを取ります。FBMのみで運用する場合は、価格を3〜5%安くするか、配送リードタイムを極限まで短くする戦略が求められます。
同一ASINに複数出品者がいる場合、Amazonは1秒単位でBuy Boxの所有者を切り替えることすらあります。競合が価格改定を行うたびに、アルゴリズムが再評価して表示を変えるため、Buy Boxは動的に移動します。
複数出品者が並んだ状態では「すべての出品者を見る」リストからも購入されるため、Buy Boxを取れなくても売上が完全にゼロになるわけではありません。しかしBuy Box保持者の圧倒的な取り分(80%以上)を考えると、常に最上位を狙い続けることが売上最大化の鍵です。
Buy Boxを失った時の復帰ステップは次の通りです。
通常、原因を取り除けば数時間〜24時間以内にBuy Boxは復帰します。ただしメトリクス悪化が原因の場合は、数週間の健全性回復が必要です。
Buy Boxは分単位で移動するため、手動でページを開いて確認するのは現実的ではありません。数十〜数百のASINを抱える出品者にとっては、監視の自動化が必須です。
監視すべき指標は、主に次の3点です。
これらを自動で監視し、変化があれば即座に通知してくれる仕組みがあれば、失った瞬間に価格や在庫を修正し、売上ダメージを最小限に抑えられます。
本記事で解説したBuy Boxの獲得・喪失を、AmaShinanは自動で監視します。自社ASINのBuy Boxが他者に奪われた瞬間、Buy Box価格が競合に安く設定された瞬間、在庫切れでSuppressedになった瞬間——これらを検知して即座に通知します。
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